異国の地での仕事と生活

だいぶ更新の間が空いてしまっていた。今年は海外駐在をすることになり、現地で色々と仕事をしたり、家族の生活環境を整えたりと慣れないことが多く大変だった。なんとか少しずつ気持ち的にも落ち着いてきており、新しい気づきや思いなどもあったので書いておきたいと思う。まず一番に感じるのは生活環境が変わるということ、さらに仕事の内容も変わっていたので戸惑うことが多かった。研究開発という大枠の職種には変わりがないのだが、自分が手を動かしてどうこうというよりかは色々お願いしたり、協力して進める必要のある仕事が多くなった。それを母語ではない言語でやらないといけない。思った以上にストレスを受けていた様で何度か体調を崩した。お医者さんにも診てもらったが、ストレスが原因となっているような病気を2度経験した。何が特にストレスだったかと分析してみると、おそらく思っていたよりか裁量がないという点ではないかと思っている。研究開発の中でも比較的基礎寄りのことをやっているので、あまりリソースをかけられないという状況である。ただそれでもテーマを進めていくためには一人駐在することが必要だが、できる実験や内容にも制約が多いというなかなか難しい状況である。そのため、毎月の報告会の内容をどうしようかと頭を悩ませる日々である。さらに最近は上層部の興味を引いているのか彼ら向けの説明やテーマの重要性の説明など、今までの仕事とは違うプレッシャーがある仕事も増えている。

ただなんとかやれる様になってきたのは非常に良い。重要な仕事だなということも感じる。その一方でモチベーションはどんどん下がってきている。海外の人と仕事をしていると皆さんあまりガッツリ働く様な感じではない。少なくとも長時間働く様な雰囲気はない。仕事をするために生きているなんて感覚の人はあまりいないだろう。ワークライフバランスがしっかりしているとも言える。それでも私の日本での給料よりももらっている様なので羨ましい限りである。日本に帰ってきてからのポジショニングも悩みの種になっている。今の自部門や周辺部門の管理職を見ていると相当大変そうな感じがしている。正直これまでもああいう働き方はしたくないし、増える給料はそれに見合ったものとは思えない。それが海外で仕事をしている人たちを見て拍車がかかっている。私はもともと仕事が好きではないし、特にあまり人と関わり合いたくない。そういう私の性格からも客観的に見ればいいキャリアだとは思うが、このキャリアを積んでいった先の未来が明るいように感じられていない。

とまぁ現状としてはこのような思いを持っている。でも色々な仕事を見て、改めて考え方次第だなとも思っている。ほとんどの仕事は誰がやっても大して変わらないし、自分がなんらかの形で達成感や充実感を感じるような方向に仕向けていくことが大切なのではないか。要するに自分の幸せになれるようなものの見方や解釈をしていけば、おのずと毎日が楽しくなっていくはずだと思うようになってきた。


 

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